213.策士の誤算。

週明けの公示を前に、自ら代表宣言して希望の党を立ち上げ、衆院選台風の目となった小池百合子に対する評価は拙ブログでも二分されてきた。

どのように見るかは勿論自由である。
だがよくも悪くも衆院選の中心にいた彼女は一体何を目指したのか…。
少なくても民進党を事実上の解党に導き、右と左をハッキリと分断させた能力は高く評価される。

彼女はメディア戦略に長けている。
自らシナリオを書き、用意周到に計算された演出とアクトレスとしての優れた演技力を遺憾なく発揮してインパクトを与えてきた。
紛れもなく策士である。

他の国会議員との大きな違いは、細川護煕、小沢一郎、小泉純一郎という時の政権中枢に近づいて影響を受け、政治家としての力を蓄えてき点にある。
政界の中心点を嗅ぎ分ける嗅覚に優れ、傍らに追いやられたことを察知するときには身代わりが早い。

この局面で、日本中に吹き荒れたフォローの風は俄にアゲンストの風となって降りかかりつつある。
小池百合子というブランドに群がった政治家やメディアも戸惑っている。
小池百合子というブランドが色褪せた時、取って代わる者がいなかった。

常に主役は一人という手法で進撃してきた戦略に、陰りが見えてきたようだ。

今、わが国は国難にあって、これまでにも増して安倍総理に国家の命運を託さなければならない時を迎えている。国民の覚悟が問われる歴史的局面にあるといっても過言ではない。

以前「小池百合子は両刃の剣」と論評した。
小池百合子は何者なのか。何を目指しているのか。

公示前だというのに、目まぐるしく変わった流れにも、漸く着地点が見えてきたようだ。
(敬称略)

立憲民主党の別称を´左残オ―ルスターズ`というそうだが、いい得て妙、なかなかのセンスである。

菅直人最高顧問、陳哲郎幹事長、辻元政調会長、長妻代表代行…という党役員の顔ぶれを見ると、確かにわが国の反日左翼オ―ルスターと呼ぶに相応しい。

それに対して、もう一方の民進残党の溜まり場と化した希望の党は、小池百合子代表以外は誰も決まっていない。(意図あって決めていない?)

その代表ご自身が`出るも無責任、出なくても無責任`と批判を浴び苦境に立たされている。

尤も、このタイミングで後から撃つ都民ファの音喜多某らも、色々不満があったにしても直接本人なり、気に入らない執行部なり当事者に抗議した上で聞き入れなかった、というならわからないでもないが、当事者に話もなく直接会見してテレビ映像で訴えるというやり方も筋違いだろう。

言ってることの多くは他の党でもやっていることのようでもある。
だからそれでよしと言ってるわけではない。こうした不満は、一般社会や企業でもよくあることである。

特にいわゆる´上納金´については違法でもないので、単にコミュニケーション不足ということに他ならない。説明して納得させていれば出なかった話であろう。

問題は、この局面で謀反される小池自身のマネジメント能力が問われているのである。

小池側にも問題はあるが、音喜多は希望の党に逆風が吹き始め、重要な局面を迎えている今、意図を以て仕掛けた可能性がないとは言えないだろう。 

見るからに政治家として経験不足の彼らである。裏で糸を引いている者がいる可能性もゼロとは言い切れないだろう。ある意味ではやり方が稚拙である。ある程度場数を踏んだ政治家ならばこのような手段には出ないであろう。

こうした内部告発もあって、小池百合子はメディアの標的に晒され、アゲンストの風が吹きまくっている。

小池百合子については、拙ブログでも評価は割れてきた。
それは昨夏の都知事戦に圧勝し国民から圧倒的に支持されていた頃は、小池百合子を批判すると、批判した側は袋叩きにされるほど絶大な人気を誇っていた。

このほど公表された´都の職員から見た過去一年の都知事の評価´によれば、石原、舛添よりも遥かに低評価である。

都政の重要テ―マである豊洲問題、五輪問題について悪名高き東京自民の利権構造を暴き出し、排除したところまでは拍手喝采を浴びたが、その後全く進展していない。

その事に都民、国民は気づいているのだ。

小池百合子は総理大臣になる野望がある。
世論が認知し、国益本位の政権を実現できるならばそれ自体に挑戦するのは結構なことである。

だが、今は政権奪取を謀る時ではない。
万が一政権与党になった場合、国防、安全保障の危機が迫っているなか、素人集団に委ねることは国家の存亡である。

権力欲と野心は大局を見失わせる。
メディア戦略に長けた能力が一時は効を奏して、民進党分断という荒業を見事に成し遂げた。

その風がおそらく予想外に大きかったことによって、あわや「政権交代選挙」になるのではないか、と過信したのではないだろうか。

政権交代の対象は安倍政権であり、これは前原や反日左翼勢力とメディアが目指す「倒閣運動」そのものである。

希望の党結党から僅か10日の間に、総理の目が目前に迫ったと慢心したところから風向きが変わった。

まさに人間万事塞翁が馬である。
国難の今、国民の政権選択肢は安倍一択あるのみである。

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