204.因果応報・自業自得・人間万事塞翁が馬。

他人に厳しく自分に甘い…これは人間である限り誰もが持ち合わせている性(さが)である。

このバランスが逆になればなるほど、世間からは人格者として評価されることになる。
少なくても他人から慕われたり尊敬される重要な要素の一つは、自分を客観視出来るかどうかということである。

自分を客観視するというのはそう簡単なことではない。他人に厳しく自分に甘い人間の特性がそうさせているのだろう。

だが、これを身につけた者は自他や彼我を客観的に見れるためにバランス感覚が研かれることになる。
そのため偏った判断がなくなり、物事に対する見識が高い…人格者として周囲から慕われ尊敬される重要な要素たる所以であろう。

この能力は、学歴や社会的地位とは無関係であり、むしろこれらが高い人間ほど、他人に厳しく自分に甘くなる傾向が強い、というのが持論である。それはおそらく若いときから周囲からチヤホヤされることに慣れてしまう環境がそうさせているのだろう。

誤解のないように付言すれば、それはその人の人間的資質や生い立ち、生き方によって形成されるため、全てがそうだということでは勿論ない。

学歴や社会的地位に恵まれた人間が突然人生から転落していく…という姿は、この頃よく見かける。

特に政治家…それも2期目の議員を巡る不祥事が頻発している。高学歴。若くして「先生」と崇められているうちに、自分は特別な人間だと錯覚してしまうのだろう。

今回民進党を離党に追われたガソリ―ヌ・山尾志桜里の不倫騒動による躓(つまず)きは、その典型である。

東大法学部卒、検事から政治家への転身。他の先輩議員を遥かに上回るスピードで政調会長に抜擢。国会では舌鋒鋭く与党を追究する高い能力が評価され、いつしか民進党のジャンヌダルクと脚光を浴び、一躍党の看板的存在にのしあがった。

そして新たに発足する前原新体制では目玉として、一躍党NO2の幹事長に内定したところで華やかな人生から転げ落ちることになったのである。

彼女の転落劇に対する世間の風当たりは厳しい。
以前同じく不倫騒動で辞職した自民党二回生議員に対してさんざん非難して英雄気取りになったことや、国会では法務大臣に対して説明責任を果たせないならば大臣を辞するべきだなどと強弁して意気揚々としていたが、今回10倍返しの強烈なブ―メランとして我が身に跳ね返って来たからである。

因果応報・自業自得を絵に書いたような転落劇が国民の目の前に晒されたのである。
民進党に優しい偏向メディアは、自民党ならば容赦なく切り捨てたが、今回は彼女を擁護するコメンテ―タ―も何人か登場して顰蹙を買っていた。ところが離党会見から風向きが大きく変わったようだ。

他人に厳しく自分に甘いのは人間の性ではあるが、大した苦労や経験も積まないうちに脚光を浴びてしまうと、これを自分の実力と錯覚してしまうところから転落が始まっている。

まさに人間万事塞翁が馬である。
順境にあるときに有頂天になった瞬間、不幸への道を歩み始めているということに自戒の念を持つことが出来るかどうかである。

反対に逆境の渦中にあるからといって過度に落胆したり、自分を卑下することは禁物である。大切なのはそのときの心がけである。人生の底にいるときの心がけが上昇の種子を撒いているという先人の知恵は今も生きている。

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