70."人事の安倍”炸裂か。内閣改造と都知事選。

終盤戦を迎えた都知事選の最新世論調査によれば、小池百合子氏が優位に立ち、増田氏が追い、鳥越氏は伸び悩みという展開になっている。

鳥越陣営は既に敗北を意識したのか、街頭演説では推薦野党4党の幹部が集結し、都政とは関係のない「打倒・安倍政権」へ戦略転換を図り、大合唱を始めた。

"戦争法案"に反対して岡田・志位・小沢…が登壇した昨年の光景を再現しているかのようである。
結局のところ、都知事選を利用して反政府運動、国家転覆を画策していた意図が炙り出されたが、これでは日増しに有権者の反発が強まるのも当然である。
仮に鳥越敗北となれば、民共を軸にした反日勢力にとっては致命的なダメ-ジを受けることは必至であろう。

与党分裂選挙が決定的となった告示前、宇都宮健児氏を引きずり降ろしてまで、知名度に肖(あやか)り資質のない鳥越を担いで一本化した段階では、圧倒的有利な舞台が整えられ、意気揚々としていた姿も、今や見る影もない。

ところが、いざ選挙戦に突入すると、日に日に鳥越の政治家資質の欠如が露呈され、ここに至っては表に出せば出すほどボロが出るばかりである。

幹部は必死であるが、民進党内は既に選挙後を見据え逃亡が始まっている様である。
既に東京で抜群の集票力を持つ蓮舫の関心は次期代表戦に向き、鳥越の応援を避けている様子が覗える一方で、民共連合に反発する民進右派は、細野、前原、長島を軸に岡田執行部との対決姿勢を鮮明にしている。もはや、野党統一戦線は崩壊しているのが実態だ。

むしろ、櫻井誠氏との3位争いに注目が集まるといったところか。
今回の都知事選は、組織崩壊、政党分裂選挙の引き金になるだろう。

鳥越俊太郎氏の女性支持6ポイント↓ 増田寛也氏は中年女性15ポイント↑ 小池百合子氏は幅広く浸透

 産経新聞社が23、24両日に実施した東京都知事選に関する世論調査で、鳥越俊太郎氏への女性の支持離れが浮き彫りとなった。前回調査(16、17両日実施)と比べて6ポイント以上減少し、2割を切った。民進党幹部は週刊文春の「女性問題」をめぐる記事が「響いている」とみている。

 女性の支持を年代別に見ると、鳥越氏は前回調査と比べ中年層(40~50代)での支持減少が顕著だった。前回では40代、50代ともに2割強の支持を集めたが、今回では40代は2割を大きく下回り、50代は1割に届かなかった。

 週刊文春の記事に対し、鳥越氏の弁護団は21日、名誉毀損などの罪で東京地検に告訴状を提出。鳥越氏も民進党都連の会議で「事実無根だ」と否定した。ただ選挙期間中とあって本人による詳細な反論の場は設けられていない。女性はスキャンダルに敏感に反応する傾向があることから、女性票の動向にも影響が出たようだ。

 一方で、増田寛也氏は女性の支持を伸ばした。女性全体の支持は前回では2割弱だったが、3割近くまで浸透。年代別では鳥越氏が支持を減らした中年層で15ポイント以上の増で、3割近くまで支持を広げた。小池百合子氏は男性、女性とも3割以上の支持を集めた。女性では特に若年層(30代以下)の支持が高く、男性では若年層が6ポイント以上増加した。

http://www.sankei.com/politics/news/160724/plt1607240026-n1.html


都知事選の陰に隠れてはいるものの、8/3に予定されている党人事、組閣から目が離せない。

安倍総理は、都知事選を遠くから眺めながら山梨県鳴沢村の別荘で静養しつつ、組閣の検討に入った。
第一次政権時代は「お友達内閣」と揶揄され、僅か一年で政権の座を降りることになった遠因となった通り、組閣では手痛い挫折をしている。

だが第二次政権復活後の安倍総理は、かつて「人事の佐藤」と癒ばれた大叔父・佐藤栄作元総理を既に凌駕したともいえる手腕を発揮する存在となっている。

復活最初の内閣においては、閣僚更迭がただの一人もない戦後最長の無傷の内閣を築いた。
2度目の組閣では、テロ3法という重要法案を秋の臨時国会に控える中、打って変って小渕優子氏始め8名に及ぶ閣僚ドミノ禍に遭うというピンチに見舞われた。
だが何のことはない、これこそが安倍人事の真骨頂だったことを当時多くの国民には理解されていなかったようだ。

その当時の安倍人事の凄味については、余命ブログ「305・大和心への回帰」にて詳説しているので、関心のある方はご覧いただきたい。

参考)
「305・大和心への」回帰
安倍総理の組閣は実に巧妙である。

記憶も新しい昨年の総裁選無投票再選のシナリオは、これを遡る一年前に既に確定していたのであるが、当時そのことに気付いていた国民は少数であっただろう。

先ずは、当面のライバル・石破茂を幹事長から外し、地方創生担当に入閣させた。
これに反発した石破は幹事長職に固執し、軽率にも安倍批判を展開して党内から批判を浴びた。
このことが災いし、以後すっかり影が薄くなったばかりか、閣内に閉じ込められたまま総裁選出馬の道も途絶えてしまった。

続いて総裁候補の一角にあった谷垣禎一を、法相から幹事長として党の要職に鞍替えさせ総裁選出馬の目を摘んだのである。石原伸晃に至っては、閣外へ去る羽目となった。

このころから、安倍総理は清濁併せのむ人事の巧妙さが目立つようになっていった。
直後の秋の臨時国会では8名にも及ぶ現役閣僚がスキャンダル禍にさらされたが、中国期待の星・初の女性宰相候補の最右翼として呼び声高かった小渕優子は、政治資金問題で総裁挑戦資格の芽を閉ざされてしまったのである。

この騒動は1か月に及び、テロ3法の成立に暗雲が立ち込めたかに見えたが、資金疑惑がブ-メランとして跳ね返った時、質問に立った民主党(当時)枝野への答弁で、公安調査庁監視団体「革マル派」との癒着をNHKのテレビ放映で糾弾し、一挙に戦況が変わった。

これから僅か1週間後に、テロ3法は何事もなかったかのように可決してしまったのである。

安倍総理の人事が用意周到であることは、今となれば多くの国民にも理解されているが、一見紳士的でありながら至ってしたたかな戦略家なのである。

さて、今回の人事では総裁任期3期への党規約改正に向けた人事が織り込まれるであろうと個人的には推測している。

報道によれば、麻生副総理、菅官房長官、そして谷垣幹事長についても怪我の状況を見つつ留任の方向にあると伝えられている。

この件については、改めて近く考察する予定であるが、与党分裂選挙となった都知事選について、総理は遠くから静観しているようにも見えるが、ここにも党人事、内閣改造、更に来たるべき任期満了後の続投戦略の布石が垣間見えてくるような気がしてならない。

ヒントは小池百合子の出馬の背景である。小池氏の背中を押したのは、石破派の若狭議員だと伝えられている。若狭氏は、小池氏の出陣に「除名覚悟」で登壇している。

2012年の総裁選で安倍総理は石破氏との接戦を制したが、その時石破支持の先鋒に立っていたのが小池氏であった。小池氏が都知事に転出することによって、石破派の党内力学に影響が及ぶことは必至であろう。

そして増田氏擁立の責任者である石原伸晃氏。
都議連への逆風の中で小池都知事誕生となれば、面目丸潰れということにもなりかねない。

もっとも、以上は個人的な邪推であるが、安倍戦略の特徴の中に、自ら手を下さず沈黙しているうちに、いつしか相手が星の潰し合いを行って、気が付けば全て総理の掌中に収まっている…という戦略が嵌ってきたことを思い出したのである。

卑近な例では、日韓慰安婦合意。
こんな時には、敵を欺くには味方から…。安倍総理の真骨頂である。
この夏の内閣改造を巡って、またしても波乱含みの人事が起こりうる予感もあるが、くれぐれも総理の術中に二度も三度も嵌まらないように、じっくりと深層を読み解きたいものである。

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